高校生の時から「この地球を守りたい」という思いがとても強くありました。
大学で何を学ぼうかと考えていた頃、ちょうど地球温暖化が叫ばれはじめたタイミングで、同時にF1の全盛期―アイルトン・セナ7勝、アラン・プロスト7勝、マクラーレン/ホンダが15戦14勝、そういう時代でした。
僕はチームで何かを成し遂げるということがすごく好きで、チームで世界を目指す、ホンダに入ってF1の技術者・エンジニアになりたい、環境に優しいエンジンを開発したいと思って大学に行きました。
でも、大学に入ってみると研究者という世界がすごく狭く感じられて。
研究室の仲間たちが「いやあ、今日エンジンばらしちゃってさ、油抜くのに5時間ぐらいかかったよ~」など喜々として話しているのを聞くと、さすがに僕は彼らほど車のことを好きじゃないなと思い、研究者を辞めました(笑)。
それで、どうするかなあと考えた時に僕自身は数字や数学の素養があるので「金融」だと、「人と資本をつなぎたい」そんな思いを持って銀行に入りました。